多民族国家オーストラリアにあって日本に欠けているものとは

9月11日現在、シドニーはロックダウンの真っ只中です。

濃厚接触を避けられないことから家族の勧めもあり7月中旬よりウーバーをお休みしています。有難いことに政府からのサポートが受けられることになりそうです。

ウーバードライバーという仕事をするにあたり社会最底辺の仕事ということを自覚するのですが、きちんと政府からの援助が受けられるのは喜ばしいことです。

ところで近年ライドシェアリングと並んでフードデリバリーの自転車やバイクも多く見かけるようになりました。

日本でUberといえばフードデリバリーがまず連想されますが、ウーバーイーツ関連のYahoo記事で一般の方からのコメントを見ると配達員はずいぶんと虐げられてるな、という印象を受けます。

概して弱い者には強気ですね。けれども弱者が優先的に配慮されるのが社会のあるべき姿ではないでしょうか。

話は変わりますがシドニーシティ周辺の道路ではこの1,2年で制限速度規制が厳しくなりました。

例えば以前は60kmだった空港方面へのO’riordan streetは50km制限へ、Bondiへと続くMoore Park rd, Oxford streetは50kmから40kmです。更にはシティ内の主だったいくつかの道路に自転車専用レーンが設置されました。こういった流れはここ何年かでフードデリバリーが増えたことが一因としてあるのではと思います。

時代の変化にあわせて柔軟に住みやすい環境づくりをしているわけですね。

日本でフードデリバリーの自転車に対して酷いコメントが相次ぐのは運転者のマナー欠落もあるのでしょうが、自転車の運転に厳しいルールが定められていないことも一因でしょう。

オーストラリアで自転車はヘルメットを被り車道を走らなければいけません。扱いはほとんどオートバイと変わらないのです。私の場合こちらに住むようになってから自転車には全く乗らなくなりました。

日本に一時帰国した際にレンタカーを借りると、これは危ないだろうという自転車の運転によく遭遇します。
ママチャリの後ろと前に小さな子供を乗せたお母さんが坂道を降りてくる、車線は自分の真正面、しかもノーヘルです。
日本に住んでいれば至って普通の光景なのかもしれませんが、オーストラリアの交通事情に慣れた私からは一家心中を図っているようにしか見えません。

自転車に明確なルールがなく切符を切られることもない状況で自転車の事故がそれほど目立たないのは自転車と車の間でマナーやルールが昭和の時代から築かれてきたからでしょうし、また事故を起こしてしまったらクルマのドライバーが一方的に責任を問われることにも起因するのかもしれません。

一方で日本では働き手不足により様々な職種において海外から技能実習生を受け入れざるを得ない状況で外国人が多く住んでいる地域もあり、もはや国籍が日本である人ばかりが大手を振って住んでいる国ではなくなりつつあります。曖昧な自転車のルールが彼らに通用するでしょうか。

外国人にも分かりやすい明確なルール作りと共に厳しい罰則規定をも設け、日本語がわからない人にも住みやすい環境を考えつつ、優秀な人には日本に居ついてもらえるようにしなければ、今後犯罪や事故は増える一方でしょう。

価値観の違う複数の民族がひとつの国に住むことは厳格なルールの上にしか成り立ちません。
多民族国家オーストラリアに住んでの実感です。

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コメント

  1. Mark より:

    Thanks for your blog, nice to read. Do not stop.

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